地熱発電で火山の大噴火を抑える

 火山の噴火は、小規模のもであれば、火山灰が積もるだけで、鹿児島の桜島火山のように頻繁に噴煙を上げているが、地元の人々も桜島の火山とともに生活している。
 日本の火山は、海洋のプレートが沈み込んだ時に多量の海水を含んでいるために、このプレートの上にある岩盤が、水によって、溶融してマグマとなって溜り、高温高圧のために岩盤の割れ目を伝って、地上に噴出して火山となる。
 噴火を抑えるためには、マグマを冷やしてやる必要があるが、マグマ近くの熱水をくみ上げて地熱発電を行ない。水を高熱の地下に注入して高温の熱水として取り出すことによって、マグマを冷やすことが可能となり、噴火を抑えることができる。(プレートがマントルに沈み込む時に多量の海水と炭酸カルシュウムなどの鉱物と伴に炭酸ガスを地上から取り込んでいるので炭酸ガスが欠乏して4億年後に植物が育成できなくなり、また海水もマントルに取り込まれて10億年後に海水が消滅する)
 特に富士山のように噴煙を上げていない火山は、地下のマグマが多量に溜まって、高温高圧になって、大噴火を起こす。これを防ぐには、マグマ近くの熱水をくみ出して、発電して、水をこのマグマ近くに注入する。
 このように火山のマグマの熱を放出させることによって、噴火を抑えることが可能になる。地熱発電で電力を作り、噴火を抑えることによって大規模噴火を抑えて、被害を抑えることができる。
 地熱発電で使った熱水の量だけ、水を注入すればよく、また地熱発電で利用する熱水は、高温である必要があるために、よりマグマ溜りに近いところの熱を利用することになる。
 また、発電に使った熱水も温泉に使える温度まで下がって、温泉としても利用できる。
 このように火山の下のマグマを地熱発電で利用し、さらに温度が下がった温水を温泉に利用して、火山の大規模噴火を抑えることができれば、一石三鳥にもなる。
 最も被害が大きくなると予想されている富士山は、現在噴煙を上げていないために地下に溜まったマグマの熱エネルギーを蓄積しているために数百年おきに大噴火を起こしてきた。この大噴火を抑えるためには、富士山の地下に溜まったマグマの熱エネルギーを地熱発電で取り出して、マグマを冷やすことによって、噴火により熱エネルギーの放出を不要にしてしまうことができる。もちろん、温泉として、熱水を地下から取り出しても効果があるが、取り出す熱量が、少ないと噴火の規模を小さくしたり、噴火の周期を長くする。
 今、世界最大の火山の噴火口であるイエローストーン公園の地下に巨大なマグマ溜りが見つかっているが、この火山が噴火すると米国の半分が火山灰に埋まってしまうだけでなく、地球規模の火山灰による寒冷化で農作物の不作で大飢饉が生じる。約220万年、120万年、64万年前に大規模噴火を起こしているため、今後も巨大噴火を起こすとみられている。この人類の危機を防ぐ方法は、地熱発電を多く作って、マグマ溜りに溜まっている熱エネルギーを放出してしまうことである。
 日本においても阿蘇山のカルデラが数万年前の巨大噴火が起きて、火山灰に埋もれて、生活できなくなって、日本から、脱出して南米に渡った人々がいたようだ。

 地熱発電で火山の地下のマグマを冷やして、噴火を抑え、電力まで得られるので一石二鳥以上の効果が得られる。自然災害の多い日本では、火山による被害を抑え、かつ電力まで得られる地熱発電は、これからの日本の大きな課題でもある。
 現時点で最も可能性の高い富士山の噴火であるが、300年前の宝永大噴火1707年12月16日で2週間噴火が続き、大きな被害を与えたが、同じような噴火が今世紀に起きれば、半月は、首都圏が麻痺して、2.5兆円ほどの被害が出る。もし地熱発電か温泉をマグマ近くの深い地下から、温泉をくみ上げて発電するか、温泉として利用すれば、数百億円の投資の地熱発電で電力も得られ、温泉も利用でき、投資が回収でき、かつ火山の噴火を抑えられれば、一石二鳥である。もし、噴火しても小規模になって、被害が小さくなる。
 草津白根山の本白根山で2018.01.23に水蒸気爆発で噴火して、死傷者が出たが、本白根山は3千年前の噴火から、噴火口が塞がって、白根山の火口に変わっていた。このように噴火口が塞がって、別の個所から噴火することは、富士山でも見られ、従来の火口が塞がると別の弱い個所から噴火するが、噴火口が塞がると元の噴火口から再度噴火することもよくある。地下のマントルの上にある地下水が熱せられて、熱水が蒸気になって噴出している場合は、地下の熱エネルギーが放出されているので逆に安定しているが、熱水や蒸気などが抑えられていると塞がれていた岩石などを吹飛ばして噴火する。
 アイスランドでは、大規模な地熱発電で使われた超高温の熱水が冷やされて、100度以下の温水として利用されて、世界最大の露天風呂ブルーラグーンを作って、大きな観光資源になっている。このように地熱発電で高温の熱水を使って、温度が下がって、温泉水として使えば、全体の温泉水が増えることになる。地熱発電で利用するのは、高温の熱水であるために普通の温泉の地下より、さらに深くて、マントル溜まりに近いところの超高温の熱水である。温泉に利用するより、高い温度の温水は、温室に利用して、温室でいろんな野菜や果物など栽培している。


2016.10.10追加
2016.12.14追加
2018.01.26追加
2018.08.31追加

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