熊本地震14日が前震で16日が本震

 熊本の益城町で4月14日9時26分震度7の地震M6.5が起きたが、その後、震度6の地震が頻発して、16日朝1時25分に震度6.5が起きて、マグニチュード(M)7.3で地震エネルギーが14日の16倍もあり、これが本震で14日の地震は前震であったと訂正された。
 今回の本震によって、山林の土砂崩れが数十箇所で起きて、阿蘇大橋など崩落して、無くなってしまった。
 14日の地震は益城町に大きな地震が起きたが、震源が浅い地点で起きたために震源地が大きく揺れたが、周りは、震度4程度だったが、14日は、震度6.5であったが広い地域で震度6で震源の深さが12Kmほどと見られている。このために16日の本震で熊本県以外に大分県、宮崎県にも被害が広がった。
 数十キロの活断層が一連の地震で大きいところで1m近くずれが生じていた。最初の14日の地震で活断層のずれが発生して、活断層が部分的にずれていく過程で地震が連続して発生し、16日の本震で大きくずれ、地震が連発しながら、数十キロに渡る活断層がずれて、歪が解消されている。
 熊本は、関東の様に頻繁に地震が起きなくて、年に数回程度であるので、今回のように断層のずれが部分的に起きて、地震が発生している。本震でエネルギーの9割程度の歪が解消され、残り1割で数百回のも余震が起きている。
 九州は、阿蘇山の火山灰が数十メートルも積もった大地のために地盤が弱く、山が崩れやすい特徴があるために多くの道路が破壊され、被害が拡大している。

 
 熊本は、巨大カルデラ火山の阿蘇山が有名であるが、数万年前に巨大噴火が起きて、日本列島を噴火灰で覆い尽くして、人が住めない列島になった。この噴火で阿蘇山の下に有ったマグマ溜まりが空洞になり、崩れて、巨大なカルデラになった。地下の熱エネルギーが溜まると融けてマグマとなって、地上に噴出する。
 地下の熱エネルギーを地上に導かない限り、噴火が起きる。鹿児島の桜島火山のように常に噴煙をあげている火山の方が、熱エネルギーを放出して、大きなマグマ溜まりを作らないが、富士山の様に噴煙を出していない火山は、逆にマグマが多く溜まって、大きな噴火になる。
 日本は、大陸のユーラシアプレートと北米プレートの上にあり、その下にフィリッピン海プレートと太平洋プレートが潜り込んでいるが、これによって歪が生じて地震が起き、海水を含んだプレートの沈み込みより、マグマが生じて地上に噴出して火山になる。
 地殻の歪による地震と火山には、直接の関係はないが、海洋プレートの沈み込みによって、起きるためにマグマ溜まりで高圧になって地殻を引き裂いて噴火して火山になるために地震で地殻のに割れ目が生じるとその割れ目を通って噴火することも起きる。

 熊本地震で最新の耐震基準を満たしている建物が、倒壊した家が調査した一戸建て住宅319棟の内19棟(6%)が一階が倒壊していた。この原因が、一階に壁を無くして、大きな窓のリビングルームを作っていたことが判明した。顧客の要望を満たそうとすると耐震性が悪化しているが、顧客の要望を聞き入れないと受注できないために、耐震性が悪化した建物になっていた。
 特に一階の壁と2回の壁が重なっている割合である直下率が低くなっていると2階の重さを支えきれずに一階が潰れてしまう。
 また最新の耐震基準のマンションも傾いて、大きくひび割れが入ったマンションが20棟も発生していた。このマンションは、地震地域係数が0.9となっていたために、一割ほど耐震性を弱くなっていた。鉄筋を少なくし、柱を細くして作られていたことによって、多くのひびが入って、修復が困難になっていた。
 現実には、地震の地域係数が低い地域でも震度7の地震が起きている。確かに小さな地震の発生が少ない地域であっても今回の熊本地震のように大地震が発生している。
 関東のように頻繁に地震が起きない熊本でも大地震が起きることから、日本はどこでも大地震が起きることを認識しなければならない。
 また、免振装置を付けた建物においても大きく、最大で90㎝も揺れていた。これは、長周期振動の地震によって建物が免振ゴムに引っ張られて大きく揺れていた。活断層のずれによって、この長周期振動が起きていた。
 免振ゴムが薄いために長周期振動では、追随できずに建物まで揺らしていた。免振ゴムを厚くして、大きな揺れにも対応できる免振ゴムにしていく必要があることが分かってきた。

 
2016.04.18追加
2016.10.10追加

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