深夜スキーバス事故

 1月15日の新宿発深夜スキーバスが、高速道路を通らずに一般道路で下り坂でスピードを出し過ぎて、左側のガードレールに接触して、対向車線を越えて、右側のガードレールを突き破って、がけ下の樹木に激突して、交代要員の運転手と運転手2名を含め、14人の死者と26人の重軽傷者を出した。(下記参照)なお、重症者1名が19日死亡した。
 この観光バス会社は、2年前に設立して、参入してきた会社で、さらに65歳の運転手は、採用されたばかりで、健康診断のチェックも受けてなく、今回の路線も初めてで、おまけに大型バスの運転経験がなく、路線ルートもきちんと決めるべきところを決めていなくて、管理もずさんであった。また、ツアー会社も国が定めた最低料金26万4千円より安い19万円で受注していた。
 このように大型バスの運転が苦手で小型バスの経験しかない運転手が初めてのところを未経験の大型バスで、おまけに深夜の闇の中を運転して事故を起こした。道路に設置されていたカメラに事故現場から1㎞と250mの点で写っていたが、峠を越えた1㎞点では普通の速度であったが、250mの点では100㎞/hものスピードが出て、センターラインをオーバーしてコーナーを曲がっていた。エンジンブレーキをかけていなくて、さらに補助ブレーキを使わずに、フットブレーキだけで減速しようとしていたが、減速できずに事故を起こしてしまった。(事故車を調査した結果、ギアがニュートラルで坂のために加速してしまった)

 観光バスの事故は、毎年起きているが、深夜運転での過労による居眠り運転などで大事故を起こして、多くの乗客が犠牲になっている。今回のスキーツアーを企画した格安スキーツアーは、安い観光バス会社を選んで、観光バス会社は、高速道路料金を削るために危険な一般道路を利用した可能性もある。
 観光バスは、停車中に火災を起こしたりしているので定期点検が不十分だったり、日本への外国人旅行者の激増によって、観光バスが不足して、新車のバスが数年待ちになっており、走行距離が150万Kmもの老朽化したバスも使われている。
 多くの乗客を乗せた乗り物の運転手は、乗客の安全を第一に考えて、運転すべきであるが、過労や寝不足の他体調が悪いとで正常な運転ができなくなるので、安全を犠牲にした格安運行は、避けるべきであるが、バス会社の経営がよくないと無理して、安全を犠牲にするようになる。
 大型自動車事故は、多くの犠牲者を出すために追突防止システムや自動運転システムを利用した安全運転システムを大型自動車にも採用する時代になってきた。米国では、大型自動車の自動運転による運航が始まっているが、日本も米国ステラ社のオートパイロットの電気自動車の試験運転が今月15日から開始された。
 車線を外れると警報音が出たり、居眠りを感知して、警報音が出る機能が乗用車では実用化されており、多くの人を乗せるバスに最も必要な安全システムである。

 バス会社や旅行の企画でバスの安全システムでの競争を促し、価格だけの競争は、避けるべきである。
 なお、貸切バス事業者安全性評価認定事業者を下記のように、国土交通省並びに日本バス協会のホームページにおいて公表している。評価認定制度のシンボルマークとして最高星三つの「SAFETY BUS」(セーフティバス)のシールをバスに貼ってある。


 参照) 貸切バス事業者安全性評価認定制度(以下「評価認定制度」という。)は、公益社団法人である日本バス協会において、貸切バス事業者からの申請に基づき安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価を行い、優良な貸切バス事業者を認定・公表するもので、平成23年度から運用を開始しました。





現場手前に接触痕、急ハンドルでバランス崩す?


読売新聞1月16日(土)0時23分


 長野県軽井沢町軽井沢の国道18号碓氷うすいバイパスで15日未明、スキー客を乗せたツアーバス(乗客・乗員41人)が道路脇の崖下に転落し、14人が死亡した事故で、現場手前にある左側のガードレールに、バスが接触したとみられる痕跡があったことが、県警への取材でわかった。

 県警は、バスが接触後に急ハンドルを切ってバランスを崩し、事故を起こしたとみている。県警は同日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で、バスの運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)を捜索した。国土交通省関東運輸局や東京都なども相次いで立ち入り調査を行った。

 死亡したのは、バスを運転していた運転手(65)(東京都青梅市)、交代要員として同乗していた運転手(57)(同市)の2人と、19〜22歳の大学生12人だった。県警は当初、重軽傷者を27人としていたが、うち1人にけがはなかったと判断し26人に訂正した。


2016.01.19追加

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