北朝鮮水爆実験

2016年1月6日の午前10時北朝鮮で水爆の実験をしたと報道された。また、地震波が観測されて、過去に3回核実験を行った地域であった。地震波から、前回より、小さいので水爆かどうか、疑問視されている。
 水爆は、最小の核爆弾による超高温、高圧で周りに置いてある重水素を核融合させて、さらに巨大なエネルギーを解放する。このために起爆装置の核爆弾の周りに置く、重水素の量によって、爆発のエネルギーを大きくすることが出来る。
 ただし、水素は、気体であるために、超低温にしなければ、液体水素にならないため、最初に米国で行われた水爆実験は、巨大になり、実験は成功したが、実用的ではなかった。その後、重水とリチウムの化合物(重水素化リチウム)個体の水素リチウムを用いた水爆が開発された。
 これは、プルトニウムで挟んで原爆からでる多量の中性子をリチウムに当てて、核分裂で3重水素を作って、重水素と一緒に超高温高圧にして、核融合でヘリウムに変わる時に膨大なエネルギーを解放する。
 従って、重水リチウムを用いた水爆は、起爆の原爆以外に中性子を重水リチウムの照射するプルトニウムが多く用いられるために放射能物質も増える。
 重水リチウムとプルトニウムがあれば、水爆が作れるが、重水リチウムの何パーセントが核融合でヘリウムになったかで成功かどうか決まるが、水爆を開発、設計した人材がいる米国などは、開発レベルがどの段階か、ある程度把握できる。
 最近のスパコンがあれば、シュミレーションで確認できるので、核実験しなくてもある程度、開発が可能であるが、確認のために核実験する必要が生じる。ただ、核爆弾保有国の関係者やノウハウが入手できれば、容易に開発できるが、北朝鮮の場合、核爆弾を持っていることを世界に知らせるためにも核実験を行うことになる。
 水爆も未完成でも持っていると言って、通常の核実験を行っても完全に否定することができないので、プロパガンダであっても効果がある。持っていてもいなくても、世界が持っているかもしれないと思わせれば、成功である。水爆を持っていると思われると戦争を仕掛けてくる国は少なくなる。
 

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