宗教より奇跡を起こす科学技術を信仰する日本人

 世界には、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教などの宗教があります。キリスト教もイスラム教もユダヤ教から、派生して来た宗教である。同じ宗教から派生してきた宗教間の争いほど壮絶な戦いはない。
 人々の心を救う宗教が、人々を苦しめる宗教になってしまうこともある。
 今まで多くの宗教が生まれて消えて行ったが、人々のためにならない宗教は消えて行くが、助け合いの精神を育てる宗教は生き残って繁栄する。
 仏教も日本に伝来して、政治に介入して権力、利権を得て、世俗社会の欲望にまみれて堕落した時期があったが、政治と宗教の分離が戦国時代に織田信長によって行われた。西欧でも政教分離によって、宗教戦争も回避されるようになった。
 人々を救うべき宗教によって、逆に人々を苦しめる宗教戦争が、度々起こって、宗教指導者の欲望で政治経済まで支配して、利益を得ようとする者まで現れる。
 ユダヤ教、キリスト教から分離してできた新しいイスラム教は、歴史が浅く、政教の分離が十分に出来ていない。このために宗教によって、助け合いの精神を失って、殺し合いの闘争を行うものがいっぱいに出てくる。
 キリスト教も宗教戦争を起こして、魔女狩りや宗教裁判など、政治権力を握って、悪害をまき散らし、科学技術の進歩にも抵抗した。無意識の内に科学技術が宗教の競争相手になると感じていたかのようでもある。
 それでもキリスト教が巨大宗教になれたのは、これら欠点を直し、貧しい人、悩める人を助け合いで救済してきたことによる。
 キリスト教でイエス・キリストが病気を治したとかの数々の奇跡を起こしたとされるが、現代は、科学技術で病気を治せる時代になり、車での移動や巨大な建物など宗教よりも科学技術の方が、人類に多大な恵みを与えるようになって、宗教が相対的に低下している。

 中国が、レアアースの資源大国であったことを利用して、尖閣諸島で中国漁船の暴挙を取り締まった日本に対して、軍事力ではまだ対抗できないので、レアアースの日本への輸出を止めて、日本への制裁を行った。
 これに対して、日本は、レアアースの使用を少なくできる技術を開発し、またレアアースを使用していた電気製品の廃棄物から、レアアースの回収技術を開発し、またレアアースの資源開発を中国以外でも進めることによって、海外からレアアースの輸入量を大幅に削減し、また備蓄してレアアースでも対応したために、一時数倍に高騰していたレアアース価格が下がり、中国のレアアースの輸出規制は、逆に自国のレアアース産業を崩壊させることになった。
 ハウステンボスのロボットを使った変なホテルが最近できたが、従業員を3分の一にしたローコストホテルである。
 このように経済問題も科学技術力で解決できることを実感した日本人は、経済問題も今までは、最悪戦争になったことも科学技術力で解決していけることを信じる民族になってきた。エネルギー問題、食糧問題、水問題、資源問題、労働力不足など多くの事柄が、科学技術力で解決できることに自信を持つようになってきた。

 日本は、宗教の指導者による奇跡の代わりに、確実な科学技術の奇跡を信じて、科学技術の恩恵を享受して、宗教より科学技術を最も信仰している国になった。奇跡を起こすのは、自分達、科学技術者、企業である日本人自身でもある。日本人は、利他主義が最も多い国であるが、周りの人々のためになることをすることで幸せを感じるために科学技術で人々の悩みを解決して幸せを感じる。自分自身がイエス・キリストのように人々を幸せにする手助けになることに幸せを感じている。特に自然災害の多い日本では、洪水から身を守る丈夫な堤防や干ばつに溜池を作って、地震には耐震や免震の建物で身を守って、生き延びてきた。
 この20年間、日本経済は、停滞してGDPも停滞し、中国に抜かれて世界3位になった。だがよく考えてみるとGDPが大きくなるには、多くのエネルギーを消費し、資源を浪費してゴミを大量に作り出す社会であった。
 食品もすでに多く廃棄しているが、ゴミからの資源回収し、浪費の削減などスリムな持続可能なエコ社会への転換時期でもあった。資源を大量に消費する社会から、地球に優しい高効率の低消費社会に、浪費を抑えて、リサイクル社会への転換点でもあった。医療も発展し、遺伝子操作で難病まで治せるようになり、さらに老化を制御する長寿遺伝子が見つかり、これを活性化するNMN物質まで見つかり、寿命を16%伸ばして、平均寿命100歳の時代が見えてきた。また、マイクロRNAを一滴の血液で検査することによっ十数種類の癌を早期に見つけることが2020年ごろには、出来るようになる時代が見えてきた。(現在、すでに血液検査で胃癌、肺がん、大腸がん、乳がんなど調べられる時代になっている。またバイオチップでも主要癌が初期に見つけることが確認されて、数年以内に実用化される見通しに。)線虫で癌患者の尿と正常者の尿をより分けることが出来ることが分かり、話題になっているが、血液の中だけでなく、尿にも違いが表れているので尿検査でも癌を見分けることができるようになる。
ただ、科学分析より、線虫の方が低コストであるが、科学的な数値で示されることに価値がある。

 今、日本人は、イエス・キリストのように、小さい奇跡をいっぱい起こして、日本人はもとより人類に小さい幸せを与えていくことに幸せを感じて、科学技術の信者になったようである。人間の最も幸せな行為が、他人に幸せを与えることであると日本人の多くの人が認識している。愛されるより愛する方が幸せであることを。
 多くの問題を解決してくれるのが、科学技術であり、神社仏閣のあらゆるものを大切する心を育て、幸福を願って拝む程度であることが、いいことであると感じている。神風もふかなかったし、竹やりでは原爆に勝てないことを身に染みて知った。

 
2015.01.30改版
2015.02.02改版
2015.02.23追加
2015.03.21追加
2015.08.12追加
 

この記事へのコメント

科学信仰万歳
2017年04月03日 02:45
科学技術による取り返しのつかない被害をできるだけ避けるために倫理は必要だが、なんか「怖いから」などという理由で邪魔されてはたまったものではない。
特に生命倫理とかクソ

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  • ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大村智

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